きのこを眺めるのが大好きな子、探すのが大好きな子、そして食べるのが大好きな子。 みてみて! のぶみさんの新作『きのこほいくえん』には、可愛いきのこたちがずらりと登場しますよ。色んなきのこたちがこのほいくえんに通っているのです。 ブナシメジちゃんにマイタケくん、マツタケひめにトリュフぼうや。 エリンギせんぱいにナメコ兄弟もいますね。 キヌメリガサ先生は毎朝言います。きつねに注意するようにって。 前に園長先生が食べられたからです(!!)。
さて、きのこほいくえんのアイドルと言えばてんてんちゃん。 まっ赤な頭と水玉模様がとってもキュート。 それに、とっても心優しい女の子だから、みんなてんてんちゃんのことが大好きです。 ところがある日「きのこ図鑑」を読んでいた時、大変なことがわかってしまうのです。 てんてんちゃんはベニテングダケ。つまり・・・毒きのこだったのです! 急に誰もてんてんちゃんのまわりに近づかなくなりました。 以前のように、みんなと仲良くできる日はやってくるのでしょうか?
そういえば小さい頃、鮮やかな色と、いかにもきのこらしい形が一段と目を引くベニテングダケが毒きのこだと知った時、何だかとってもショックだったのを思い出します。この絵本に出てくるてんてんちゃんの愛らしさに魅せられてしまった子どもたちも、同じ気持ちになるかもしれませんよね。 でも毒があるのは、きのこにとって大きな個性なのです。 メソメソしていたてんてんちゃんだけど、ある時きつねがやってきて、ほいくえんのみんながピンチになった時、大活躍をしてしまうのです。すごいね、てんてんちゃん。 ちゃんと自分のことが好きになったみたいですよ。
お話を読み終わったら、今度は画面の隅々までじっくり楽しんでくださいね。いたるところに「きのこネタ」が隠れています。個人的に気になるのは・・・もじゃおくんだなあ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ベニテングダケのきのこちゃんは、ほいくえんのアイドル。みんな大好きだったのに、ある日、毒きのこだったことがわかり……。
6歳8歳の娘たちに読みました。とっても可愛い絵本です。いろんなきのこがいっぱい出てきます。その中で主人公はてんてんちゃん。でも、このてんてんちゃんが、実は毒キノコで・・・。それを知ったお友達はてんてんちゃんを避けだし、てんてんちゃんも悲しくて。
でも、さいごはてんてんちゃん大活躍!良かったー! (きーちゃんママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子6歳)
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