俵万智さんの子育ての短歌が優しくガイドしてくれます。 自分で完成させる、ママと赤ちゃんの大切な時間を記録する素敵なノート。
(「おなかの中」) ・海底を走る列車の音がする深夜おまえの心音を聞く
(「準備」) ・陽のにおいくるんでタオルたたみおり母となる日が我にもあらん
(「おっぱい」) ・四時間の単位でものを考えるミルク時計となりたる我は
(「ねる」) ・おむつ替えおっぱいをやり寝かせ抱く母が私にしてくれたこと
はじめての赤ちゃん。 大きな感動や毎日の小さな喜び、焦り、イライラ、涙、そして幸福感。いろいろな感情が押し寄せて、あわただしく日々が過ぎていき、気づけばあっという間に過ぎさってしまう貴重な時間。
そんな時、ほんの一瞬メモでもいい、書き記していたことが、あとからみるとすごく大切な記録になっていました。俵万智さんは、自身の子育て中に詠んだ短歌を振り返り、そうおっしゃってます。
俵さんの短歌に共感したり、ホッと一息してページをめくると、メモノートがあります。なにを書いても良いのです。赤ちゃんとの日々をご自身で綴ってみましょう。自分の言葉を記すと、どこにも存在しない世界でたった一つの宝物になります。「あとがき」も自分で書いて完成させる「そだちノート」。網中いづるさんのイラストがほっこりとあたかかくブランケットのように包んでくれます。
自分のために。出産をひかえたお友だちのために。 贈り物に最適な1冊です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
準備、おっぱい、泣く、など、子育てを14のテーマで分けて短歌を紹介。俵万智さんが自身の子育ての中で詠んだ瑞々しい歌が、共感を呼びます。すべてのページに、網中いづるさんの可愛い絵があり、各テーマごとに、短歌を作ったり子育てのメモをするページもあります。 歌を読んで、「ああ、ほんとうにそうだ」と思ったり、「うちの子はこうだ」と思ってそのそばに書き付けたり…。夜中に授乳しながら、歌なんか考えてみたりもしすてきだな、と思います。とくに今のお母さんには、共感はとても大切なことだと思います。「そだちノート」で、出産や育児がますます楽しいもになってくれればと願って作りました。
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