日本で最初の新幹線は、1964年に誕生した0系車両。「だんごっぱな」と呼ばれる丸い鼻の先頭車両で、東海道・山陽新幹線を2008年まで44年の間走り続けました。そして、2015年3月の北陸新幹線開通に合わせて作られた新車両、E7・W7系。東京・金沢間450.5kmを走ります。 この絵本は、0系からE7・W7系まで、歴代の新幹線が大集合!本は前からも後ろからも読めるようになっているので、歴史を進んだり遡ったり、登場年順に車両の変遷を辿りながら楽しめます。
見開きごとに、それぞれの車両が紹介されます。掲載されている情報は、座席数、はしった年、距離、はしる場所と名前(列車名)。そして、「ここがすごい!」コーナーには、車両の新しく取り入れられた技術や設備の解説が、分かりやすくコンパクトにまとめられています。例えば、九州新幹線開通時に登場した800系の車両は、火山のある場所を走るため、700系をもとに車体に火山灰や砂埃が入りにくいように作られていること、また、新しいE7・W7系では、地震時すぐにブレーキがかかるようになっていること、すべての座席に設置された電源コンセント、などなど「すごい!」ポイントがたくさん。走る区間も路線図で表示されていて、車両の実際活躍している区域がイメージしやすいのも楽しいですね。
大きく載っている迫力の写真は、鉄道写真家の持田昭俊さんの撮影によるもの。土地の風景を背景に走る新幹線の美しい写真は、新幹線ファンでなくとも見とれてしまいます。実際見に行ってみたい!と心くすぐられてしまった方は、どの区間で撮影されているかページの路線図の表示をチェックしてみてくださいね。 その他、ドクターイエローなどの検査車両や、現在試験中の最新車両、北海道新幹線H5系や西九州ルートフリーゲージトレイン、そして「ゆめの新幹線」リニア中央新幹線L0系、さらにはテストのための歴代の試験車両にも触れています。
鉄道好きや新幹線に興味を持つ子どもたちにぴったりの充実した写真絵本。さあ、旅行の季節、この一冊で「ちび鉄」デビュー!はいかがでしょう?
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
最新のE7系から初代の0系まで、登場した順に全ての新幹線車両を紹介。迫力のある写真と、コンパクトにまとめられた情報が、ちび鉄デビューにぴったりの一冊。前からも後ろからも読める、楽しい乗り物写真絵本。
新幹線好きな3歳息子、今はかがやきがブームなようで表紙に惹かれて読み始めました。一度に全部は読めないので1種類ずつね、と言いながら読み聞かせしています。親の方はあまりくわしくないので、へー!と言いながら最高時速や区間の距離の説明などを読んでいます。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
|