五味太郎さんが「ヒト」についてユーモラスに、そして哲学的に、鋭く描いた幻の名作が新装版となって登場!さて、五味さんの目を通した「ヒト」のありようとは……?
何も身につけない“素”のままの「ヒト」がひとり。 歩いていると目の前に現れたのは、どうやら自分とは全然違う形態の生き物。 (宇宙人にしか見えません)
ヒト ハ ミル ヒト ハ カンガエル ヒト ハ クフウ スル ヒト ハ ……
「ヒト」は、やっぱりそれを捕らえるようです。 そして「飼う」「世話をする」「観察する」「かわいがる」。 その後はどうするのでしょう。
なるほど、なるほど。 やっぱりそうなるよね。わかるわかる。 そんな風に大人ぶって呑気にながめていると、突如やってくる衝撃に何というか…言葉を失います。どこか牧歌的な雰囲気が流れているけども、「ヒト」というのはやっぱり強烈。
だけど、やっぱりそれが「ヒト」なのでしょうね。子どもなら、これを大爆笑するのかもしれません。どの時代に読んでも、どの年齢で読んでも、五味さんからのお題には参ってしまいますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
主人公の「ヒト」の目の前にあらわれた「宇宙人(らしきもの)」。 「ヒト」はそれを「捕らえる」「飼う」「世話をする」、「観察する」「かわいがる」そして……!
短いテキストと美しいカラーインクのイラストで、「ヒト」のありようを哲学的に鋭く描いたマボロシの名作。ユーモラスで牧歌的な「ヒト」と他者との交流が、突如、息を飲むセンセーショナルな展開になります。子どもたちは大爆笑、大人は衝撃で言葉を失うことでしょう。
全頁試し読みで読みました。カタカナで描かれているので、宇宙人を相手にして語られているのが、凄くピッタリしているなあと感心してしまいました。ヒトが生きていく方法は淡々として描かれていますが、ちょっと考えさせられること、反省させられることがいっぱいでした。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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