東君平が亡くなって10余年、長い沈黙を破って刊行された「東君平の未発表遺稿詩集」です。作者と親しかった11人の画家による、描き下ろしイラストを収録。
222編にもわたる、風の思い出の4行詩です。
「このあいだの かぜに」で始まるスケッチは、定点観察でもなく、時間も場所もシチュエーションもまちまちなのですが、それぞれに広がる風景を持っているように感じます。
そしてドラマのワンシーンのようにも思えます。
さりげないけれど渾身の作品です。
作者と親交のあった11人の仲間が、挿絵を提供しています。声に出しながら味わいたい作品です。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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