いちご畑の土の中に住んでいる小さなおばあさんの仕事は、いちごに赤い色をつけることでした。ある年、春はまだなのに暖かくなって花が咲きはじめたので、おばあさんは大忙し。地中の奥深くから水を汲みあげてお日さまの光を混ぜ、石の粉を入れて赤い水を作ると、せっせといちごの実を染めていきましたが、雪が降ってきて……。身近な自然の不思議を感じさせるファンタジーです。
温室でない畑のいちご。五月初旬頃が食べ時で、毎年いちごを摘みに畑に行きます。驚くことに、前日までは白かったいちごが次の日には赤く色づいています。
いちごって不思議だなあと思っていました。
その秘密は、ちいさなおばあさんが、色をつけていてくれたからです。って、そんな訳ないですが、これを読むと、いちごの赤の秘密が本当にそうなのかもと思えてくるから不思議です。
温室でない路地物のいちごが食べたくなりました。早く春がこないかな。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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