ひだまりもりの わくわくがっこう

ひだまり森には、動物たちが通う「わくわくがっこう」があります。
そこでは、フクロウせんせいがとてもためになる授業をしてくれます。
どんな夜行性の動物が危険だとか、
薬になる葉っぱはどんなものがあるのかとか、ね。
わくわくがっこうの生徒たちはとても仲良しでいい子ばかり。

そこへ、トテトテトテ・・・なんだか森では見たことのない子が教室に入ってきたのです！
なんと、ジャングルからやってきたという転校生の「ワニーワニーダ」くん。
息子が心配で、初日に挨拶にきた巨大なワニのママには、フクロウせんせいも含めて教室のみんなが「かいぶつ！？」「きょうりゅう！？」とビックリ！ワニなのに、バナナをたくさん食べて強い恐竜になるんだと信じていたり、いすや黒板をかじったりと授業のじゃまばかりしているマイペースなワニーワニーダくん。授業がすすまない苛立ちからさすがの優等生のトラタくんが注意をすると、ふたりで大ゲンカをはじめたからさぁ大変。

とうとう、フクロウ先生からおしかりをうけて・・・。

優しく彩られた水彩の世界で展開する、かわいい森のがっこうのおはなし。
作者は、「3びきこりすのケーキやさん」「3びきこりすのおたんじょうびケーキ」の権田章江さん。
子どもたちって、見知らぬ土地からやってきた転校生には興味津々なものだけれど、変わったところや違うところがあると、最初は仲良くなれるか心配になっちゃいますよね。でも、その違いを楽しめるくらい友だちになってしまえば、わくわくがっこうのみんなみたいに楽しい学校生活を送れると思うのです。

（富田直美  絵本ナビ編集部）

森の中のわくわくがっこうは、いろいろな種類の動物が野生の世界について学んでいます。そこに、ワニの転校生がやってきて…けんかしたり、じゃれあったりして…

いろんな性格の子がいるのが当たり前