かぶると鳥や動物たちの声が聞こえる、不思議な聞き耳頭巾を使っての成功物語。のんびりした絵がお話によく合っています。
かぶると動物が話していることがわかる。という不思議なききみみ頭巾を、竜宮の王様からお姫様を助けてくれたお礼に頂いた若者。その後、殿様の一人娘の具合が悪いのは、お城の屋根に閉じ込められた蛇のせいだとカラスから聞き、蛇を助けてお姫様も元気になり、沢山の褒美を頂いて幸せに暮らしました・・・。という大まかな粗筋です。
日本昔話の題材を扱った絵本には、あまり聞き慣れない方言や言い回しがあり(地方色があり大変良いことなのですが)、小さな子供には理解しづらい事がありますが、この絵本では方言らしきものが数箇所出てくる程度で、3歳の娘にも楽しく読み聞かせが出来ました。娘も気に入ったようで、読んで〜と持ってきます。
情けは人の為ならず。娘がこの意味が判るころに、優しい子に育ってくれていればいいな、と思います。
馬場のぼるさんの絵が、このお話をより一層引き立ててくれています。最後のページに掲載されている西本鶏介先生の「ききみみずきん について」も興味深い内容でした。 (よっよさん 30代・ママ 女の子3歳)
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