『くろくまくんのパンケーキ』で人気の、くろくまくん3兄弟、クーイ、クーフ、クース。仲良しのかわいい兄弟たちの最新作ができました! 穴あきのしかけでストーリーをダイナミックに味わえる絵本です。
森のお散歩から帰ってきたくろくまくんの兄弟たち。 「あれ? スカーフはどうしたの?」 「あれ、ない!」 なんと、末っ子クースはどこかでスカーフを落としてしまったのです。 クースの黄色いスカーフを探しに、兄弟たちは来た道を戻っていきました。 花畑のほうに黄色がちらっと見えた!と駆け寄ると… それは、うさぎさんの黄色いリボン。 木の間から黄色がちらっと見えた!と駆け寄ると… 残念、オオカミさんのテントでした…。 なかなかみつからないクースのスカーフ、 いったいどこにあるのでしょう?
黄色いものがちらっと見えるシーンの、穴あきのしかけがとても楽しい! 穴からは黄色の一部しか見えないけれど、ページをめくると、別の何かだったとわかる展開。あった!と期待して、その先で、違った〜となる、このワクワク感が、お子さんの心をぐっと引き込むはず。読み聞かせをしても、ぜったい盛り上がりますよ。 小林ゆき子さんは、『ハロウィンのランプ』『ポーリーちゃんのポケット』等、あたたかい作風が魅力の絵本作家さん。兄弟どうしや、森で出会う動物たちとのほっこりしたやりとりにも心が和みます。モグラのモグリーヌさんが、落ち込んでしまったクースのために作ってくれたもの、すてきですよ。 イラストもおしゃれで、あたたか。兄弟がおそろいのTシャツに、色違いのサスペンダー、その色と同じスカーフを首に巻いているというコーディネートも楽しいですね。いろんな花が咲きほこる花畑や森などの自然描写、ねずみたちがいっぱい登場するにぎやかなシーンなど、お子さんと一緒に、生き生きした物語の世界にひたってお楽しみください。
(長安さほ 編集者・ライター)
散歩の途中でスカーフを なくしてしまった、末っ子のクース。森中を探しまわりますが、 なかなか見つかりません。スカーフは、どこにいってしまったのでしょう? 型抜きのしかけも楽しい絵本です。
3歳と5歳の子に読みました。
今回もはるのおはなし。そして今回はちょっとしたしかけ絵本なんですね。
スカーフをさがすくろくまくんたちですが、うまい感じにしかけになっています。
最後のアイディアはすてきですね。
表紙裏もナイス! (みちんさんさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子3歳)
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