岩手県出身で子ども時代をを遠野でくらした編著者が、柳田國男の『遠野物語』から、物語として伝えたい作品をまとめました。虚構と現実の混じり合う物語は、ご近所の話でもあります。森の中に突如現れ消える家「マヨイガ」、その子どもが住みつくと家が栄えるという「ザシキワラシ」、年をとって妖怪になった動物「フッタチ」のことなど、言い伝えとも昔話ともつかない不思議でこわい物語を赤いカッパが語ります。ちなみに遠野のカッパはみどりではなくなぜか赤いのです。12の不思議な生き物やものにわかれています。
絵本ではなく中学年が読めるような昔話を探していたところ、ぴったりな本を見つけました。
遠野物語の原作は子どもが読むのは難しいし、親の私も訳しながら読んであげるのは無理だなーと思っていたので、この本に出会えてとてもうれしいです。
本の表紙のイラストがとてもインパクトがあり、遠野物語に登場する河童は赤いというのを一目でわからせてくれました。
座敷童子、おしら様、など有名な話しがわかりやすく、方言もわかりやすい訳でどんどん読み進めることができました。
好きなページから読むことが出来るので、娘の読書の時間にいいなと思いました。 (ピコリーナさん 40代・ママ 女の子9歳)
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