家のなかは、しずかでした。 火曜日のあとには、水曜日がきて、毎日がきちんとすぎていました。 「ちっちゃいさん」が、やってくるまでは―
長い旅のすえ、ママとパパのいるこの星へやってきた「ちっちゃいさん」。 ちっちゃいさんには、すごい機能がいっぱい! すごい音を出す強力なサイレンのおかげで、どこに置いたかいつでもわかります。 また、顔にある吸引器を作動させて、ンクンクとミルクを飲みます。 顔の横についているかたつむりのような突起は、なんと高性能の音声レーダー!
未知の機能でいっぱいのちっちゃいさんも、この取り扱い説明書があれば大丈夫。
赤ちゃんを別の星からきた未知の生物「ちっちゃいさん」にたとえて、その体の仕組みと気持ちとをユーモアたっぷりに解説する絵本です。 ちっちゃいさんは、大人とはちがう生き物。 彼らが泣くのには、大人がそうするのとは、ぜんぜんちがった意味があるのです。 たとえばそれは、ちっちゃいさんに必要なものは何かを当てるゲームの始まりの合図であり、はたまた、世界から色を盗んでいく“夜“というどろぼうを追い払うためのアラームであり―
ものごとのとらえ方に少し遊び心を取り入れることで、赤ちゃんのお世話をもっと愛おしく、ポジティブに考えられるようにしてくれる作品。 世界と命に対する愛にあふれた詩でありながら、赤ちゃんの気持ちを理解するのに役立つ、実用性の高い一冊でもあります。
さてさて、やってきたばかりのちっちゃいさん、泣いて暴れて、もしかしてこの星があんまり好きじゃないのかも? でも大丈夫! この星に隠されたとある大きな秘密に気づくとき、ちっちゃいさんは心から安心して、ここで生きていくことができるのです―
(堀井拓馬 小説家)
あかちゃんがやってくると、世界がまるごと変わります。その「大事件」を、世界で注目の絵本作家・イソールが、子どもの目線やユーモアをふまえた視点で、ゆかいに、おおらかに表現した絵本です。 子ども自身が自分の存在を確認するだけでなく、あかちゃんを迎えたばかりのご両親、これからあかちゃんを迎える人たちにも、たくさんの喜びをあたえてくれます。 読めばかならず、あかちゃん、そして人間存在が愛おしくなる絵本。お誕生日やご出産のプレゼントにもおすすめです。
タイトルが気になり、手に取りました。
家族が新しく赤ちゃんを迎える様子をユーモラスに描いたお話。ちっちゃいさんの取扱説明書のような感じです。
今までの平穏な日々と打って変わって、ちっちゃいさん中心の生活。ドタバタしながらも、そこに愛がたっぷりあるのがわかります。
この絵本を出産祝いのプレゼントに贈るのもおしゃれかも!と思いました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
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