【監修者のことば】 五感を感じる、認識する。 本絵本シリーズのテーマは、それにつきます。 いのる、あじわう、みる、はなす、きく、なく……。 なにげない生活のなかで、 無意識のうちに始まり行われている感情の動きそのもののきっかけが五感から発生しているのです。 各界の卓越した表現者による本シリーズは、まずは 五感を認識してからはじまる発見の絵本だとおもうのです。 土井章史
全10巻 いよいよ完結! はこぶ(佐々木幹郎・文 いわむらかずお・絵)
かぜがはこぶ みずがはこぶ 人がものをはこぶ ことばはこころをはこぶ…。
さまざまなはこぶ≠通じ、私たちに問いかけることとは!? 【はこぶ】は、物の流通に限ったものではありません。 風が吹くことも水が流れることも、血液の循環もはこぶという行為ですし 日ごろTVから流れてくる映像も あるいはウイルスさえもはこばれて%ヘくものです。 そんな身の回りに在るさまざまな【はこぶ】を、いわむらかずおの美しい絵で紹介します。
【著者プロフィール】 佐々木幹郎 1947年奈良県生まれ。 同志社大学文学部哲学科中退。オークランド大学客員研究員、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師などを歴任。 著書に評論『熱と理由』『溶ける破片』(以上 国文社)、『詩人の老いかた』(五柳書院) 詩集『死者の鞭』(構造社)、『水中火災』(国文社)、『気狂いフルート』(思潮社)など。
いわむらかずお 1939年東京都生まれ。 東京芸術大学工芸科卒。栃木県益子町在住。 著書に『14ひきのあさごはん』などの「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。 1998年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・子どもをテーマに活動を続けている。
※本書は、1983年に日本ブリタニカ社から刊行された「ブリタニカ絵本館ピコモス」(全25巻)の中の『はこぶ』を底本に、新たな装丁で復刊するものです。
「五感のえほん」というシリーズの1冊です。
絵はいわむらかずおさんです。
いわむらさんの作品で、こんなにたくさん人が出てくるシーンのページや、乗り物(車や船など)を見たのは初めてかもしれません。
(「ひとが ひとの てで はこぶ」や「おまつり」のシーンや、「ひとが きかいを つかって はこぶ」などのシーン)
「からだの なかの みち」(けっかん)も面白かったです。
なんでこのポーズで描こうと思われたのかはわかりませんが、すごくいい感じな躍動感が面白かったです。
1つ1つのページの文は短く簡潔で、それがどんな状況なのかは絵を見ればわかる。という作りになっています。
復活ドットコムからの出版ということで、調べてみたら、元々はブリタニカが訪問販売で出していたシリーズで、
作品のつくり方目の付け所とか切り込み方がすごいなぁと思ったら、
なんとこのシリーズの総監修は谷川俊太郎さんと小松左京さんでした!!
いやいや〜、ほんと復活してくれてよかった。
シリーズのほかの作品も気になるので、今度探し来るつもりです。
おはなし会やブックトークなどで、ぜひ紹介したいです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)
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