新刊
どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

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ねこ いると いいなあ

ねこ いると いいなあ

  • 絵本
作・絵: 佐野 洋子
出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2016年11月09日
ISBN: 9784061333017

36ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

「ねー おかあさん、ねこ ほしいよう」
洗濯かごをかかえたおかあさんのスカートにすがりついて、わたしがいいます。
100万回「ねこ ほしいよう」といっても100万回「だめ」というおかあさん。
「だめ、だめ、だめ」
あ、100万3回。

お部屋にねっころがって「ねこ いると いいなあ」とわたしがいうと、どこかで「ニャー」とちいさい声がしました。
「ねこ いると いいなあ」と少しずつ声を大きくしていうたびに「ニャー」とねこの声がきこえます。
お絵描きをはじめたら絵のなかのねこは、「ねこいるといいな」といって描くたびに「ニャー」「ニャー」とへんじする声がふえて、とうとうケンカをはじめます。
いつのまにか、めっちゃくちゃにケンカをするねこたちにこわくなったわたしは……。

『100万回生きたねこ』の佐野洋子さんが、ねこがほしい子どもを描いた絵本。1990年に刊行された作品の復刊です。
『100万かい生きたねこ』とは描かれている世界がまたぜんぜんちがっていて、子どもの心をふるわせる「ねこがほしい」切実さをみずみずしいタッチで描いています。


でもねこって、人間のいうとおりにはならない生き物ですものね。女の子が楽しく想像したようなねこたちばかりではなくて、そこがまたねこ好きの心をくすぐります。
女の子のねがいから生まれた、白昼夢のようなねこの大げんか。無垢な苦みのある、佐野洋子さんらしい絵本です。

(大和田佳世  絵本ナビライター)

出版社からの紹介

かわいくて、ふしぎで、ちょっぴりこわい。『100万回生きたねこ』の佐野洋子がクレパスで描いた、もうひとつのねこの物語。

ベストレビュー

佐野洋子さん

『おじさんのかさ』や『ねえとうさん』など、佐野洋子さんの作品が好きなのでこちらも読みたいと思いました。
猫を飼いたくて飼いたくて仕方がない女の子のおはなし。
お母さんにお願いしてもなかなか聞き入れてもらえないので、紙に猫を描いてみると……。
ユーモラスで、不思議で、ちょっと怖い雰囲気もあって。佐野洋子さんらしい作品だなと思いました。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子15歳)

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