夏休みにおばあちゃんのいる徳島へお母さんと弟のユウサクと一緒にやってきたハルカ。そこへ、おばあちゃんが倒れたと知らせが入る。おばあちゃんはハルカたちをむかえる準備で熱中症になったのだ。何かしてあげたいハルカは、食べたいものをたずねると、おばあちゃんは「パットライスがたべたい」という……。主人公のハルカと弟、友だちのコウタたちが、おばちゃんのため、考えて、調べて、町の人の協力を得て、がんばる姿を描く!
「パットライス」って何だろう? という素朴な疑問から読み始めました。
読み進めてみて、ああ、あれかというのはすぐに分かったのですが・・・
ただ、イベントで使われる機械というイメージなので、今時なら、イベントにでも出かけない限り、地域に関わらず見るチャンスはあまりないと思います。
文中でも、「うるさいと文句を言われるようになって」やらなくなったとあるように、あの機械の面白さを理解出来なくなっている人も多いらしいという、世知辛さを感じますね。
祖母のためにパットライスを食べさせてあげたいという、孫のハルカの思いは、地域ぐるみでの助け合いが出来ている方達を動かしていきます。
みんなから頼りにされて、愛されているお米屋さんの尽力で、パットライス作りが実現していく様子に、子供の気持ちを大事にしている大人のあるべき姿を見たように思いました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子6歳)
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