始業式の日。5年生の教室に6年生が入ってきたかとまちがえるくらい大きな男子、所一真くんがぼくのとなりの席になった。所くんは一週間もたたないうちに、クラスのみんなから「トトロ」と言われて、いじられるようになった。所くんは勉強が苦手で、算数や社会の時間になると、ときどき居眠りしている。いじめっこよりはましだけど、こんな子のとなりの席になるなんて不運だと思った。
そんなある日、所くんが「水辺の楽校」という場所にぼくを誘ってくれた。水辺の楽校では、草刈りや橋の補修作業などを手伝ったが、所くんは、草花や昆虫について詳しかったし、木登りもすばやかった。学校ではのんびりしていてからかわれている所くんは、水辺の楽校ではとても輝いていた。でも、心配していた学校の運動会では、相変わらず失敗ばかりだった……。
子どもたちの自然体験の場である「水辺の楽校」を舞台に、二人の男の子の友情を描いた夏の物語。
「願いがかなうふしぎな日記 」の作者さんだ!
表紙の絵が
いまどきのお子さんたちも好きそうです
水面の光とかきれいです
内容もいいんです!!
「川遊び」だけでなく
環境のことも自然に学べるような
大変な地道な作業もあるんです
地域の志のしっかりした大人との関わりも
素敵です
作者さんが取材?一緒に経験したことが
よくわかります
宮崎駿氏作品の「となりのトトロ」とが
うまくマッチングします
「自分の居場所ー陣地がある
そこで、一生懸命頑張る」・・・素敵な言葉です
小学5年生という時期の
出来る・出来ない
協働・協力
やりたいこと・やりたくないこと
友達関係・・・等
この時期の目線で、心の動きが上手に
描き出されています
小さい子との関わりなんかも
リアルで
微笑ましく思いました
祖父母との関わりも
この作者さんは、上手に描いてくれます
読後もと〜っても爽やか!
元気をいただけました
多くの子ども達が
こんなステキな活動を
自主的に出来ているといいのになぁ〜 (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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