地球上空1万メートル、眼下に広がる青い地球と、ぽつん、と宇宙に浮かぶ月。
印象的な1ページ目をめくると、重力によって落ちてゆく一冊の絵本があって、その向こうに、壮大な海と山の景色が広がります。
落ちてゆく絵本には、1ページ目と同じ、月の浮かぶ宇宙の光景が! そう、その絵本は、まさに読者が手に持っている一冊なのです。
今読んでいるページが次のページで現れたり── あるいは逆に、次のページの一部が今読んでいるページのすみに差し込まれていたり──
絵本の中にこの絵本自身がたびたび登場し、読者がページをめくるのに先立って次々と場面展開していく、ふしぎな演出がなされている本作。
まるでぱらぱらマンガのように絵の変化は連続的なのに、その独特な演出によって、舞台がダイナミックに変化していきます。 その動きはあたかも、壮大なスケールの映像作品を見ているよう!
独特な演出。 トリックアートのようにシュールな世界観。 ロケットのなかの宇宙飛行士と交信しているような、ゆっくりとしたテンポの文章。 それらが相まって描かれる、重力のなくなってしまった地球や無重力の宇宙は、ふしぎな浮遊感に満ちていて、ふわふわと、なんだかふしぎな読み心地……。 それによってこの絵本は、ある種の実感をともなって、重力というものの奇妙さ、おもしろさを描き出しているのです。
知ってるようで知らない、この地球上のすべてのものに働く力、『重力』。 さあ、この「読み聞かせができる科学絵本」で、重力のふしぎを知る旅へ!
(堀井拓馬 小説家)
重力って、どういうものなのか? これをシンプルに説明し、重力というものの性質を、絵本の中で体験できる作品です。迫力のある絵に、ごく短い文がつき、思わずひきこまれます。宇宙に興味をもつファーストブックとして、小さい子どもから楽しめる絵本です。巻末には、よりくわしく重力について学ぶことができるよう、解説ページがついています。 作者のジェイソン・チンは、『ガラパゴス』や『セコイア』など、自然科学をテーマにした作品を描いている作家です。サイエンス作家として活躍している竹内薫さんが訳しました。 読み聞かせできる科学絵本、登場です!
重力について書かれた絵本です。
重力
別名「万有引力」
ニュートンもアインシュタインも
生涯、重力の謎を研究し続けたそうです。
最後の方でお話の終わった後に
重力はどうなると強くなるのかなど、
まるで教科書のように説明がされています。
もちろん絵で説明されているので、
難しくありません。
お話の中で
宇宙が出てきているので
重力の説明が伝わりやすいと思いました。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子12歳)
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