表紙には、サンタクロースから七福神、孫悟空や金太郎まで、いろんな話の主人公たちが勢ぞろい。 一体どんなお話なのでしょう?
この絵本は古今東西のむかし話に登場する、不思議な「のりもの」を集めて紹介しています。 こうやって「のりもの」だけに着眼してみると、本当に摩訶不思議な乗り物がたくさん出てくるものですね!
まずは、大海原を描いた見開きに、天上から光が注ぐ船が一隻。 一体なんの乗り物でしょう?
正解は、七福神の乗った宝船! これは出だしから、いいことが起こりそう! 七福神それぞれの持ち物も、クイズ形式でたのしく学べます。
お次は、むむ? 何やら雲に乗って長い棒を持った人影が見えます。
そうです。きんとうんに乗った孫悟空です。 孫悟空と一緒に旅をした三蔵法師、猪八戒、沙悟浄を絵の中から探す出すクイズが載っています。 そして、同じ「雲」繋がりで、雲の上に座る文殊菩薩も紹介されています。
浦島太郎の亀に、金太郎の熊。 物語の中で動物に乗る主人公もいれば、 野菜に乗るお姫様だっています。 そう。シンデレラはかぼちゃの馬車に乗りますよね!
この絵本は、単にむかし話の乗り物を紹介するだけでなく、「のりもの」を通して、新しい側面からむかし話を再発見することもできるようになっています。 間違い探しなどのクイズを楽しく解くことによって、読む人が考え、物語のディティールがより鮮明に頭に入ってくるのです。
子どもたちも、登場人物に、親しみが湧くこと間違いなし。 乗り物に興味のある子どもたちが「ものがたり」の世界への扉を開くきっかけになる絵本です。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
そんごくう、シンデレラ、うらしまたろう……。みんなどんなのりものに乗っているのかな?絵本をめくるごとに登場する様々なのりもの。のりものが大好きな子どもたちが、名作のおもしろさにふれるきっかけになる絵本です。 まちがいさがしや、さがし絵のページもあり、どのページにもお楽しみがいっぱい。
5、6才くらいから読めそうなおもしろい絵本でした。
宝舟に乗った七福神から始まり、トナカイに乗ったサンタで終わるのですが、確かに絵本にはいろんな乗り物に乗った登場人物かたくさん出てくるなぁと気付かせてくれました。
間違い探しや迷路、自分でお話を作るようなページもあり、楽しい絵本でした。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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