平安時代末期の武将、源義経(1159−1189)は幼命を"牛若"といい、子供の名の下につく"丸"をつけ、牛若丸と呼んだ。父義朝は、平治の乱で大敗を喫し京を後にするが、途中平家方に捕らえられ処刑される。母常盤は生まれたばかりの 牛若を抱え、七歳の今若と、五歳の乙若の手を引き、都落ちする。平家の迫害をおそれ、四人はそれぞれ別の道を辿るこ とになるが、牛若丸は七歳の年、鞍馬寺(京都市)へ預けられた。学問に精を出す一方、夜な夜な寺を抜け出して武芸の 稽古に励む。その相手役をつとめたのが、鞍馬山の天狗(深 山に棲む創造上の怪物)たち。そして、京の五条大橋での武蔵坊弁慶との出会い。貴族に変わって「源氏」「平家」といった武士が台頭した時代の英雄、義経が平氏打倒へ立ち上がるまでを描く。
平家と源氏の戦いの間で、生まれ育った源義経の幼少期にスポットをあてた絵巻物のような物語絵本です。
これから先の事を考えると、どうしても感情移入してしまうのですが、物足りなくもあり奥深くもある、気品と哀れさを感じました。
源義経のことをあまり知らない人には、歴史に関心を持つ導入になると思いました。
外国人向けの絵本ですね。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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