1828年薩摩の下級武士として生まれた西郷は、開明的藩主島津斉彬に見出され、幕末の志士に。その後二度の島流しを生き延び、国中が討幕や攘夷に揺れる中、明治維新の最大の功労者となる。維新後政府を離れるも呼び戻され、数々の改革を実行。しかし時代に取り残された旧武士階級の不満を背負うかのように鹿児島の地で西南戦争を起こし滅んでいった。評伝作家がその波乱の一生を辿り、一見矛盾に満ちた西郷の心情と行動に迫る。
編集者コメント 150年前、日本人は大きな時代の転換を体験しました。もしその時代に自分が生きていたら、どんなことを感じどんな生き方をしたか……想像力を駆使して読んでみてください。
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