2015年度講談社児童文学新人賞で佳作に入選し、デビューした著者の受賞後第1作。 小学5年生の響音は、中1の姉・千弦の弾くピアノの音色が、楽しく聞こえなくなってしまったことが、気がかりでならない。ピアノコンクールでもよい成績を上げることができず、そのことが原因で、家族4人の関係もぎこちなくなっていく。 そのころ、響音は「ふるさと文化祭」にオリジナル音楽劇で参加することに。練習の過程で響音は、「この音楽劇を見てほしい。ピアノの楽しさを忘れかけている姉の心に、この作品をとどけたい」と強く思うようになり、そして……。 『ピアノをきかせて』は、音楽のすばらしさ、家族のきずなや友情のたいせつさが伝わってくる作品。小学上級以上の子どもたちにぜひ読んでほしい。
戦場のメリークリスマス、谷山浩子の「カイの迷宮」の曲が雪のテーマとなって、全体に鳴り響きます。
ピアノの話かな?と思って手に取ったら、ミュージカル的な話になって行きました。音楽と主人公響音の気持ちが重なって話が展開していき、とても音楽のイメージがわきました。
音楽を愛する気持ちが家族、友達を結びつけて行くのがいいですね。
私も「戦場のメリークリスマス」が弾きたくなりました。
音楽好きな人にはお勧め (マリンジョジョさん 50代・その他の方 )
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