100年続いてきた「やまのなか小学校」最後の卒業生ミナ、うさ子、コンタは、人間に化けることができる動物たちです。卒業式の3か月後、ミナは、うさ子、コンタに協力してもらいながら、廃校になった小学校を素敵なホテルにしていきます。一年一組が食堂に、プールが露天風呂に……といった具合です。
ホテルオープン後に初めてやってきたお客さんは、青年音楽家のシャープさんと、中年の宇宙観測家のコスモさん。何だか気難しそうな人たちです。
演奏会の練習と新しい星の発見にしか興味がない二人は、四六時中、自分の成功のことしか考えられず、生きることに疲れ、いつしか心を病んでいきます。
シャープさんの看病をするミナ、コスモさんの前に現れたゆうれいの花子さん……。ミナや花子さんを通して、シャープさんとコスモさんは見失っていたもの、人間として大切なものに気づいていきます。
ふしぎで心あたたまる物語。
小学校2年生の娘が一人読みしました。
廃校になった学校をホテルにしてしまう!という、どかこ夢のあるお話しで面白かったようです。
ホテルを作った三人組、この三人は実は…という展開もまた楽しいですね。
小学校低学年〜中学年の子供の一人読みにぴったりの1冊に思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)
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