絵は福田利之さんです。
初めに男の子が金魚にエサをあげているシーンから始まったので、この飼い主と金魚の友情物語かと思いきや、全く違いました。
なんと、男の子はすぐ金魚を飼うことに飽きてしまい、ひとりさみしく生きていた金魚の水槽にたまたま落ちてきた「とうがらし」とうがらしとの友情物語でした。
福田さんの描く水槽の中は、素敵な光や模様でいっぱいでした。
なぜ、金魚の相棒をとうがらしにしたのか(見た目の色や形が似てるから?)作者の意図を知りたいな〜と、思いました。
「ここはどこ?」
のあたりは、ちょっと「スイミー」を連想してしまいましたが、最後の最後のシーンは簡単に生き物を見捨てる人間への復讐の形にも見えました。
これから人間を呪いにいくぞーみたいな。
インパクトに残りました。
読み聞かせ寄りも興味のある子に手にしてもらいたいので、
「変わり種の友情」みたいなブックトークで小学校4年生以上のお子さんたちにいかがですかね。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
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