一軒家から小さなアパートに引っ越すことになったコーリー。今、家の庭にはこれまで使っていたものがほとんど全部並んでいる。引っ越し先には持っていけないものを売るために。喪失の悲しみに向き合う少女の心情を描く。
楽しいお引越しの話かと思って手に取りましたが、読んでみたらちょっとせつなくて、でも家族の絆はしっかりと感じさせてくれるお話でした。主人公の女の子が大事にしていたものを手放さなくてはいけない場面や、子供がお金のことで引っ越さなくてはいけないと口にする場面には涙が出そうでした。ラストに出てくるおばあさんの発言も冗談かもしれないけど怖かったです。だけど、それをきっかけに家族の絆は改めて確認されました。最後は、大切なものは失われてないという希望であふれています。 (花ズッキーニさん 30代・ママ )
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