
本人の意思を考慮することなく学校を休ませて中学受験のための勉強をさせたり、言うことをきかないとほっぺたをぶったりと、わが子を自分の思い通りにしないと気が済まない、過干渉の母。そんな母を新潟に残し、父とともに佐渡へ転校してきた、中学2年生の史織。好きなこともやりたいこともなかった史織は、カフェ&映画館の「風のシネマ」をオープンした祖母やクラスメイトと交流する中で、次第に大切なものに気づいていく。そして、ついに、母との対決の時が……。自分の「居場所」を見出す、少女の葛藤と成長の物語。
全体の構成は次のとおり。 第一章 佐渡へ/第二章 瑛太/第三章 いす/第四章 中学校/第五章 廃墟/第六章 風のシネマ/第七章 サグラダファミリア/第八章 近所のコロッセオ/第九章 手紙/第十章 作戦会議/第十一章 おばけ屋敷/第十二章 ニューシネマパラダイス/第十三章 母/第十四章 わたしの場所

ずーっと母親の過干渉のもと生きてきた中学生の史織。父の転勤を機に母の元を離れます。あまり干渉しすぎるのはいくら親でも…ね。私も母親なので気をつけたいと思いました。
更に仲間はずれになっていた過去もあることから、人付き合いもやっぱりかまえてしまっている史織なのですが、人から浮いても好きなものを好きと言える同級生に出会ったりしつつ、変わっていきます。
子にとっても母にとっても一度離れてみると見えてくることがあるのかも。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子5歳、女の子1歳)
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