このおばあちゃんの症状は、脳血管性認知症なのかなと思った。
私の亡くなった母が脳梗塞の後、感情のコントロールができなくなったり、物取られ妄想があったりと、娘としてかなり苦しんだ経験があるからだ。
幸いにも私は当時カウンセリングを勉強していたので、先生や先輩たちに精神的に助けてもらった。
児童書としては、最初からかなり重たい内容だった。主人公のあかりが小学生でありながら、奮闘している姿が健気に思えた。
今の児童書には、昔に比べてかなりハードな内容が盛り込まれている。子どもたちに介護の現状を知らせるということよりも、このような環境に育つ子どもたちに、「悩んでいるのはあなただけではないよ」というメッセージが作者から送られているような感じを受けた。
まずは、大人がしっかりと考えるべき問題だと思うが、悩んでいる子どもたちに何らかの形で届くといいな。 (はなびやさん 50代・ママ 男の子18歳)
|