ある秋のこと。ぼくは野ウサギがかけてゆくのを目にする。ウサギは口に、どんぐりの袋をくわえていた。 気になっておいかけてゆくと、ウサギは荒れ地にどんぐりを埋めはじめ……。 そのうち、木の実や種をもった動物たちが次々とやってくるのだった。 いまいあやのが滋賀県近江八幡の里山を取材し、描いた意欲作。 百年後の森をつくることは、百年後の命をまもること、そんなメッセージが伝わってきます。
近江八幡の里山を描いた繊細なとても素敵な絵です。ただただ眺めていたくなるような素晴らしい絵にどのページにも魅入ってしまいました。森の中で、ウサギが落としていったどんぐりを男の子が、動物たちがしていたように土を掘り、どんぐりを埋めました。「いつか大きな木になるといいな」命の繋がり、物語を感じました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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