「あの子を助けたい」 そう思いながら、本当に救われたかったのは、私自身だったのかもしれない。 深い夜の闇を抜けて、新しく“生きること”を選び直した、彼女たちの物語。
音羽(とわ)と亜沙見(あさみ)は、いつも一緒の親友同士だった。ところが亜沙見の姉が亡くなってから、日に日に彼女の様子がおかしくなり、突然家出をしてしまう。理由は出生の秘密。 生きる希望を見いだせない亜沙見と、彼女を全身で支えようとする音羽。そんな音羽自身にも、忘れられない過去の傷があった。息苦しい現実の中で、誰にでも起こりうる、足元が揺らぐきっかけ(トリガー)――。思春期の少女たちの危うく切実な心理を描く。
表紙を開いて
カバーに大文字から、だんだん文字が小さくなる
本文から抜粋した文章に、まずドキッ!とします
トリガー = きっかけ
でしたか
何のきっかけ?
今季2022年の朝ドラは
「ちむどんどん」
わくわく、ドキドキ、キュンキュンするような心躍るさま
という沖縄の言葉とのことですが
いとうみく氏の作品は、真逆な
心がざわざわ
します
まいった・・・
ちょっと読んだだけで
引っ張られて
息するのも忘れて
夢中で読み進めていたように思います
それくらい、集中しちゃいます
なんなんでしょうねぇ
触れてほしくない部分を
がちゃがちゃにされる思いというんでしょうか
思春期をとっくの昔に過ぎたおばさんでさえ
こんなにはかはかするんですから
思春期ど真ん中、その前後の若者は
どんな気持ちで読むのでしょう
あ・・・おばさんは、親の気持ちにも傾くからかな・・・
女子特有の友達関係とか
友達との距離感、距離の取り方というのかな
大人というか、社会で生きていく上での
汚い部分というか
自分は、何者?とか
生きる意味とか・・・etc
純粋だからこその一途な思いといいますか
不器用な自分の言動に一喜一憂したりとか
最後が前向きなベクトルなのに安心し
でも、現実、真逆なベクトルに進んでしまうことが
ありはしないか・・・
事実は、小説より奇なりー
心配性なおばさんは、思ったりします
小中学生だけではなく
大人にも読んでいただきたい1冊です (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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