「オニと人間のあいだに生まれた子には、『オニシラズ』がはえてくる」、そう聞いて、かっちゃんが大パニック! 「え、ぼくオニの子なん? お母さんて、しょうしんしょうめいのオニやったん?」。でも、お母さんはどうやらオニではないようです。――お母さんが「おやしらず」を抜くことになったことをきっかけに、かっちゃんはお父さんの過去やお母さんの優しさを知ることに!? 第14回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作品。
面白い発想の絵本でした。はじめは歯医者を嫌がる男の子の話だったんですが、そのうちお父さんが実はオニだったなんて話になっていきます。
実は私も、下の奥歯の親知らずが生えてきていて、抜かなきゃいけないのかな…と迷っているところで、この本を読んでさらに不安が増しました(笑)親知らずを抜いてほっぺたが思いっきり腫れてるお母さんの顔を見たら、やっぱり歯医者行きたくないと思ってしまいました。
鬼に生えてくるというオニシラズ、それにびびっている男の子の様子がとてもおかしかったです。関西弁のやりとりも軽快で、家族の暖かさも感じられるし、楽しく読めるお話でした。 (てつじんこさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
|