長いあいだ、心に蓋をして生きてきた。ときどき「虫が大好き」なんて人に会うと、羨ましいなぁと思いながらも、この問題に深入りしないよう気をつけた……。
虫ぎらいを克服したいと願っている文筆家・イラストレーターの金井真紀さんが、昆虫館の飼育係、虫のアーティスト、ナチュラリスト、教育学者など、虫の達人にインタビューしながら、虫との付き合い方を模索する本。はたして、虫ぎらい歴四十年……は、なおるのか?
河野通和さん(ほぼ日の学校長・「考える人」前編集長)推薦! 「きらい」を打ち消すことはできなくても、識れば向こう側に「橋」を架けることはできるはず。
おはなしを聞かせてくれた方々
* 虫好きと虫ぎらいの分岐点を調査する教育学者 藤崎亜由子さん
* NHKラジオ「子ども科学電話相談」の名物回答者 久留飛克明さん
*『虫と遊ぶ12ヶ月』の著者で野遊びの達人 奥山英治さん
* ツノゼミやゾウムシをモチーフにする芸術家 奥村巴菜さん
*『害虫の誕生』の著者で科学史の専門家 瀬戸口明久さん
*「こわい」の心理を分析する認知科学者 川合伸幸さん
* 多摩動物公園の昆虫園ではたらく飼育員 古川紗織さん
編集者コメント
自分の世界はカエられるか? さまざまな苦手意識をもっている十代の子どもたちに、新たな視点をとどける本です。
|