子どもや孫に囲碁の面白さを伝える絵本! ネコをモチーフにした碁石が、つながったり、かこんだり、とられたり……。 ニャンと! 時空を超えて十二単姿のネコちゃんたちが碁を打つ姿も。 巻末には基本ルールがわかる四コマ漫画も付いています。
本書は、女流棋士の小林泉美六段が内容を、web漫画『トシコ、母になる。』で人気の荻並トシコ氏が画を担当、 小林六段の夫であり現「名人」の張栩九段の全面協力のもとで制作されました。 長らく囲碁の普及活動に従事されるとともに、二児の母としてお子さんたちに囲碁を教えてきた小林六段の、 囲碁とのやさしい出会い方のエッセンスが凝縮されています。 思考力、集中力、記憶力、忍耐力、大局観など、これからの時代の子どもたちに必要とされる力を 養うのに最適だとされながら、初歩のわかりづらさで敬遠されがちな囲碁。 その魅力と面白さ、そして奥深さを子どもたちに伝えるのに最適な、これまでにあるようでなかった一冊です!
この本の良いところは「可愛い絵柄で小さなこどもが触れやすい」という絵本の強みを活かしつつ囲碁初心者にとって大切な考え方を詩の中に含んでいるところです。この本では特に「つながる」というところに重点をおいています。僕が囲碁をはじめてから少し経って、囲碁をわかった気になっていた時は相手の碁石を攻めるだけ攻めて自分の弱い石は見て見ぬふりをしていました。そしてその弱い石を殺されて負けてしまう。このようなケースが多くありました。「ぱちんぱちん」という絵本のレビューにも書いたのですが、僕の学校の囲碁部では部活見学にきた新入生にまず絵本を読ませています。特にこの本の末尾にあるルール説明は役に立っています。 (福西さん 10代以下・その他の方 )
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