この本の良いところは「可愛い絵柄で小さなこどもが触れやすい」という絵本の強みを活かしつつ囲碁初心者にとって大切な考え方を詩の中に含んでいるところです。この本では特に「つながる」というところに重点をおいています。僕が囲碁をはじめてから少し経って、囲碁をわかった気になっていた時は相手の碁石を攻めるだけ攻めて自分の弱い石は見て見ぬふりをしていました。そしてその弱い石を殺されて負けてしまう。このようなケースが多くありました。「ぱちんぱちん」という絵本のレビューにも書いたのですが、僕の学校の囲碁部では部活見学にきた新入生にまず絵本を読ませています。特にこの本の末尾にあるルール説明は役に立っています。