ショパン《24の前奏曲》Op.28を収録。フランス初版を底本とし、ペダルはショパンの弟子ミクリのものを採用した。物語・解説は国際的なショパン研究家の大嶋かず路。物語形式でショパンの当時の状況、人間関係などを知ることができ、まるでショパンの時代にタイムスリップしたかのような世界観に引き込まれる。さらに解説ではバッハ《平均律クラヴィーア曲集》との関わり、前奏曲の文学性、そして各曲の概要など、前奏曲を弾く上で知っておきたい情報が満載。運指は、ショパンの演奏のCDで高い評価を得ているイリーナ・メジューエワ。ショパンの音楽を豊かに表現することができる運指は必見である。
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