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まるごと1冊ちひろの玉手箱 いわさきちひろ没後30年記念 作品280点余収録
没後30年ちひろのすべてが詰まった決定版。 記念展「わたしが選んだちひろ」へのリクエストベスト300点を各世代からの熱いメッセージと共に。魅力のすべてがコンパクトに詰まった新しいちひろ本。
この本は、東京と安曇野のちひろ美術館へ寄せられたちひろの絵のリクエストや絵に添えられた文章を元に作成されています。文章は著名人から一般の人まで幅広い年齢層の方から寄せられています。絵に寄せられた文章を読むと、ちひろの絵に対する人々の愛着・思いを知ることができ、没後30年以上経っても、人々の中にいわさきちひろの絵が生きていることを感じます。
私がいわさきちひろを知ったのは、夏休みの課題図書「ゆきごんのおくりもの」でした。現在も大切な絵本として実家にあります。高校生の時は、いわさきちひろの絵を模写したこともあり、今尚大好きな絵本作家の一人です。
子どもの頃は、かわいい・美しいとしか思わなかった絵ですが、ちひろの絵本やちひろに関する文献・詩集などを読むうちに、ちひろの描く「子どもの絵には平和への祈り」があることを確信するようになりました。子どもが笑顔でいるということは、平和な日本にいる私たちにとってはあたり前のことですが、日本においても子どもにまつわる悲しい事件なども増え、今現在でも子どもが貧困や戦争の犠牲になっている国があることを忘れてはいけません。
私たちの多くは、遠くにいて悲しい思いをしている子どもたちを直接救うことはできません。それでは、私たちには何ができるのか、それは自分の子どもや周りにいる子どもたちを大切に育てていくこと、ちひろの絵の中の子どもたちは、大人の私たちに「子どもの笑顔を守ってください」と伝えているのです。
この絵本には、ちひろの絵本のブックリストもついていますので、これからちひろの絵本を読みたいと思っていらっしゃる方にも役立つことと思われます。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子5歳)
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