“私は私の信念によって、やったのだ”
精神科医であり、生涯におよそ200冊におよぶ著書の執筆をはじめ、芸術や民藝運動など多岐にわたる活動に精力的に携わった式場骼Oカ。 その文筆活動のうち、昭和14年の初版以後、度々復刊されてきた作品に『二笑亭綺譚』がある。 実在した奇妙な建築「二笑亭」と、その主人の人生を詳らかに描き、読み継がれてきたこの作品が、著者が熱望しながらも未発表となり、その後失われていた木村荘八の挿絵と、当時の資料の発見により新装版として蘇る。
※本書は『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)の章立てを一部変更して採録し、書下ろしを加えて構成。英文抄録は割愛した。
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