ダーチャは、夏の間だけ人がやってきて住む青い小さな家。誰もいなくなった冬のある日、ダーチャは子どものトナカイが助けを求める声を聞く。トナカイの子を助けたいダーチャだが、家なので動くことができず…。
夏の間しか使われない家から見たお話です。 動くことのできない家のダーチャの前で、足を怪我したトナカイの子が動くこともできず、静かに死んでいきます。 ダーチャはただ祈るばかりです。 なんとかなしいお話でしょう。 そしてなんと崇高なお話でしょう。 トナカイの子は、サンタクロースによって天に召されます。 死んでいく子どもたちに無力な大人たち、とても意味深い絵本でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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