ママは、朝かわいい足音で目が覚めます。 でもまだ布団にもぐったまま。この足音は、だれ?
サラは、起きるとママの部屋に向かいます。 でも、ベッドの上にはママの姿はなく、大きな白い布団が見えるだけ。とっても不安になってしまって――。
日常のささいな場面ごとに、左のページはおかあさん、右のページは女の子の目線から日常のささいな場面を描く絵本。
それぞれが同じとき同じ場所でちがうことを考えていたり、それぞれが職場や幼稚園に行っていて離れているあいだに、おたがいのことを考えていたり、何気ない瞬間を切りとります。
訳があっての母子家庭なのでしょうか。
それだからこそ、娘を見つめる母親の目、母親を見つめる娘の目が、お互いを求め合い確認し合う、渇望感が読み取れる絵本です。
そこに娘がいるから、そこに母親がいるから生まれる安心感を、互いの視点から微笑ましく描いています。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
|