薪を拾いに出かけた帰り道、小僧は恐ろしい山んばにつかまってしまいます。そこで小僧は、和尚さんからもらった不思議なおふだを使い、知恵を働かせ、何とか山んばから逃げようとしますが・・・。 今注目の版画家、金井田英津子氏による絵が、昔話のシンプルで力強いストーリーを忠実に再現しています。後ろから追いかけてくる山んばの息づかいを感じながら、闇の中を疾走する小僧の緊張感が、見るものに迫り来る、衝撃の1冊です。柔軟で鋭い感性をもつ幼児から、絵画を味わい尽くした大人までが堪能できる、本格派の絵本。
さんまいのおふだは、色々ありますね。
私はあらすじだったら(特にラストシーンが)、水沢謙一さんの方が好きだなぁって思いますが、
こちらのおざわさんの文章も好きです。
「ぽつんとひききっちゃくい」「びちびちのさかり」とか…
こわいお話なのに、どこか安心できるユーモラスを感じました。
かないださんの版画も、こぞうの表情を見ていると怖いお話なのに、
べんじょのとびらに顔があったり、
やまんばの顔もどことなくユーモラスで、
夜おトイレに起きたとき、思い出しても大丈夫なレベルだと思いました。
読み聞かせだったら、水沢さんのほうを読みたいと思いますが、
自分のために購入するなら、色やデザインの美しい、こちらがほしいと思います。 (あみむさん 30代・ママ 男の子11歳)
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