女子寮入り口前の石碑の彫り文字はピープル・ヘルプ・ザ・ピープル。つまり人助けという逢沢学園女子寮のモットー実現の為、代々受け継がれた役職、「お庭番」に任命された3人が大活躍!下巻。
もくじ 3章 ババアにインタビュー 4章 真冬の怪談
「あーこのブラウスかわいー、もーなんでこんな高いかな!」 ナル先輩が広げてた雑誌のページに顔をうずめて嘆いた。 「本皮なんじゃないすか」 イライザ先輩がソファーのひじ掛けに頬杖をついたまま、うわの空で素っ気ない返事して、 「ブラウスが皮ってありえねえだろ! そんなおざなりな相づちならいらぬわ!」 ってナル先輩がキレるっていう、めずらしい組み合わせ。 まず、この時間にイライザ先輩が談話室にいるのが超めずらしいし。 今日は土曜日だけど、四、五年生は校外学力テストで六年生は模試だったから、夕食前の寮内は、テストが終わって帰って来た普段は留守がちのレアな人たちで人口密度が高い。 ──本文より。
女子寮ってこんな感じなのかなーと、読み手が今いる自分の環境とはまた少し違った環境を味わえる、楽しい本に思います。
同世代同士、同性同士の楽しさ!っていうのがあるんですよね。
家族や仕事の関係ない学生時代ならではの自分たち中心の楽しさ!いいなぁ懐かしいですね。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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