小学校の調べもの学習にもオススメの、「教科書にのってるどうぶつの赤ちゃん」シリーズ。5巻目は、シロクマのおはなしです。
シロクマの赤ちゃんが生まれてからひとり立ちするまでを、写真と文章で学べる本です。 ただ情報が載っているだけではなく、ストーリーになっていることで、シロクマたちの生き生きした姿がより鮮明に、印象深く残ります。
また、詩人の木坂涼さんによる文章は、優しくて、温かくて、力強くて、まるでシロクマのイメージそのもの。 また、北極の厳しい環境でたくましく生きるシロクマ親子の写真を見ると、シロクマについてもっと知りたくなります。
本の後半では、シロクマの生態がイラストやデータとともに、より詳しく紹介されています。 白く見える毛は、実は透明でストロー状になっていることや、バイクと同じくらい速く走れることなど、思わず「そうなんだ!」と言いたくなる情報がたくさん。 今までシロクマに対して抱いていたイメージと比べてみるのもおもしろそうですね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
小学校1年生の国語の教科書(下巻)の、「どうぶつの赤ちゃん」(光村図書)「子どもをまもるどうぶつたち」(東京書籍)に登場する動物たちをとりあげたシリーズ。生まれてからひとり立ちするまでを写真とストーリーで構成。教科書にも多く取り上げられている詩人の木坂涼さんによる文章は、いきいきと動物の赤ちゃんたちの生きる姿を伝えます。イラストページでは、くわしいデータや生態を紹介。写真で見せにくいことがらもイラストで解説します。生まれてくるときの育ちの状態の違いや、成長のスピードの違いなど、各巻を比べることで、より深く動物たちを理解することができます。巻末の「くらべよう!」ページは、授業でそのまま使える、書き込み式のワークシートです。 5巻目、「シロクマ」では、双子で生まれる赤ちゃんの、海への長い旅を紹介。お母さんに狩りの仕方を教わりながら、険しい北極の地で成長するすがたをえがきます。
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