〈生き物〉×〈事件〉。希少生物の密輸、密売、密猟の実態を知る、迫真の児童書ノンフィクション! 警視庁には希少な生き物の密輸などを専門に捜査する係がある。警視庁生活安全部生活環境課にある係、通称「生きもの係」とよばれている部署だ。
本書は、そんな「生きもの係」のエースである福原警部の携わった、生き物をめぐる事件捜査を中心に紹介する児童向けノンフィクション。
あらすじ ある夜、動物園からレッサーパンダが盗まれた! 捜査にあたるのは、警視庁で生き物の密輸や違法売買を扱う「生きもの係」の福原警部。自然を深く愛する警部が出会った事件を中心に、人と生き物との付き合い方について考える。
目次
★ファイル1 レッサーパンダ盗難事件
・生きもの係メモ 生き物を守る法律
★ファイル2 カメ・ワニ大量密輸事件
・生きもの係メモ 保護された後の生き物たち
★ファイル3 二つのスローロリス密輸事件
★ファイル4 アジアアロワナ密売事件
・生きもの係メモ 警察官の階級
★ファイル5 コツメカワウソ売りこみ事件
★ファイル6 アマミイシカワガエル密猟事件
・生きもの係メモ 日本の自然遺産
●福原警部からのメッセージ ●この本に登場する生き物リスト
希少生物を飼ってみたいというマニア、それを違法な方法で仲介するバイヤー、それを取り締まる警察。
捜査の様子や、希少価値のある生物のことなど、知識はなくてもわかりやすく書いてあり、興味深く読めた作品。
犯人の中には、外国語に精通したり、動物の知識があったりと、文中にもあるが、それをなぜ良いことに活かさないのかと疑問に思う場面もある。
(はなびやさん 50代・ママ 男の子19歳)
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