インド人の思考法は、観察から法則を導き出す帰納法的思考であった。ギリシャ哲学の演繹法など形式を重んじる論証法に対して、事実に基づく論証法がインドでどのように展開したのか。その淵源を仏教の縁起の教えに見出し、東洋にも論理があること世界に知らしめた名著の文庫化。
【目次】 まえがき 第一章インドに哲学はあるか? 第二章インド論理学の構造 第三章インドにおける討論の伝統 第四章帰謬法――ナーガールージュナの反論理学 第五章インド人の思惟方法――帰納法 あとがき 参考文献 文庫版あとがき 参考文献の追加
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