ハスカップはうす茶色の猫。寝ているのが大好き。ある日、夢で見たピンクの壁。「その場所こそ、私がどうしてもいかなきゃならない場所なんだわ」と旅にでます。ハスカップの不思議な旅のはじまり。
ハスカップは、おばあさんに何不自由なく愛されている飼い猫。でも、いつも夢に出てくる、モンテロッソのピンクの壁こそ自分の行かなくてはならないところだと、旅にでます。
港に行ったり、気球に乗ったり、車の屋根に乗ったり、いろんな町を通り抜け、海外っぽい風景が楽しめました。
荒井良二さんの絵もカラフルでかわいいです。
私は、絶対ネズミを食べたいとは思いませんが、
旅の途中ハスカップが食べるネズミは、オーブンでこんがり焼いてジュワジュワとジューシーで、さらにハーブまでのっけて、なんだかおいしそうでした。
面白いのが、ハスカップの気品の高さ。
野良猫みたいに物欲しげにニャアと鳴いてご飯をもらうのはゴメンで、自分でネズミを採って、奥さんに「焼いてくださる?」という感じで焼いてもらったり、
貧しさから強盗を働いて捕まりそうになった子どもを逃がしたり、なんだか一筋縄じゃいかない闇のヒーロー風味…。
ハスカップ、面白いです。
字が少し多めなので、小学生以上がおすすめではないかと。 (ナオ55さん 20代・その他の方 )
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