「目はたのしくても、しかし、足は災難である」――坂の街・長崎をはじめ、百阨カ学の狂信者≠自認する著者が、伊勢から網走、出雲、岡山など、全国二十四ヵ所をめぐる昭和の旅を満載した紀行エッセイ。感動的な百闥ヌ悼文「核心」を増補。〈解説〉宮脇俊三
[目次より]
精進落さず――伊勢
手鍋さげたり――長崎
白い墓地――網走
ととらく紀行――能登
留学事前――祇園
はずかしい旅――蒲原
うわの空旅――熊本
大阪さがし――大阪
とにかくハワイ――ホノルル・ラナイ島
牛歩随行――宇和島
おばこ、恙なきや――庄内
眩しかりけり――神戸
三景の末路――松島
わたしの城下町――松江・出雲
白い飛礫の――札幌
滾るまで――秋田
海内旅行――鹿児島航路
ああ名山――富士を見に行く
旅に病んで――高山
美しや毒の島――徳之島
百鬼園先生町内古地図――岡山
裸体写真撮影行――奥日光
北海わいん唄――池田町
細胞入替え旅行――ヤング京都
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