グリム童話は、ドイツ各地に語り伝えられてきた昔話をグリム兄弟が採取しまとめた童話集です。本書では、長い歴史の中で人々が育んできた英知とロマンが満ちる選りすぐりの13編を収録。解説付。 【収録作品】 赤ずきん/ヘンゼルとグレーテル/かえるの王さま/ホレおばさん/ラプンツェル/親指小僧/雪白とばら紅/しあわせもののハンス/小人/年おいた犬のズルタン/おいしいおかゆ/わらと炭とそら豆/死神のつかい
「こどもと大人のための」とあるので、どのような趣向がなされているのか 期待したのですが、ごく普通な子ども向けのグリム童話集です。
特長を出すためには、どちらかに特化した取り組みが必要なのでは。
それぞれのお話に簡単な解説がつけられているのですが、妙に説教的であったり、取ってつけたような不自然さがあって、胡散臭い感じがしてしまいました。
ただ、最後に収録されている「死神のつかい」は、あまり目にしない作品ですし、すこしアダルトなテイストで、死の予兆と受け入れざるを得ない事実を描き尽くしていて、この作品を読むだけでも価値があるのかなと思いました。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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