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18世紀のヨーロッパで何千万人もの命を奪った感染症「天然痘」。その恐るべき病にに立ち向かい、世界で初めてのワクチンを開発した医師、エドワード・ジェンナーの生涯に迫ります。イギリスのいなか町で育った少年時代から、医師修行中に人生を変える気づきを得た青年時代、そして恩師ジョン・ハンターとの絆や偏見との戦いまで、彼が偉業を成し遂げるまでの道筋が、漫画と記事でよくわかります。
人物事典で、ワクチンを開発した人だという事は覚えていましたが、どんな歴史背景があって・・・などはあまり詳しく知らなかったので、今回読んでみました。
子供の頃から博物学や生物に興味があるようでしたが、お兄さんに勧められて医学の道へ。
その際に行われたという「人痘接種」というのが、既にワクチンっぽくて、そういう発想は昔からあったのだなと思いましたが・・・
これがまず何というか怖いものだと思いました。
そこから出発して、良い先生に恵まれ、勉強と研究を重ね、現代のワクチンの原型になるものを考え出した、というところに深い感銘を受けました。
周囲の医師達の旧態依然としたあり方の中で、押しつぶされることなくやり遂げたジェンナー。
本当に素晴らしいと思いました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子9歳)
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