捨てないパン屋として評価される田村陽至氏の人と思想を、食品ロスの専門家として数多くの受賞を誇り、食品ロス削減推進法成立の原動力となった井出留美氏が活写する。田村氏のモンゴル滞在の経験や、ヨーロッパへのパン修行の旅など、美しい自然風景と感動的なエピソードを交えながら、捨てないパン屋になるまでの葛藤を通じて、自然への深い愛情と、食品ロスなき未来への希望を描いたノンフィクション。 *第68回(2022年)青少年読書感想文全国コンクール課題図書
こだわりパンにたどり着くまでのお話・・だけじゃない。
壮大な環境問題さえはらんだお話でした。
パンの売れ残りを廃棄しないというだけでなく
パンを製造するに至るまでの
焼き窯のこと、働き方のことなどすべてを
できるだけロスなく、身も心も豊かにパンを作って、食べてもらってという循環がなされるためには
ひとりひとりの心がけを
地峡にとって正しいと思える方向に変えていかなければならない。
そんな風に感じました。
元来日本人は、あますことなくすべてを利用することには長けた民族であったように思います。
いつのころからか、高度経済成長の波に押されるように
フル回転で消費することだけに重きを置かれ
生活様式も変わっていきました。
「豊かに生きる」ということの神髄を見たような気がしました。 (やこちんさん 50代・ママ 女の子17歳)
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