テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?
- ためしよみ
2022年の課題図書に選ばれたのはどんな作品でしょう? 絵本も読み物も、さまざまなテーマの作品が揃っていてどれから読もうかワクワクしてしまいますね。家族について考えさせられる作品や、食育、ジェンダー、人種差別、食品ロスなど現代の問題を考えるきっかけを与えてくれる作品、また将来を考える時に指針となるような作品など読み応えたっぷりのラインナップとなっています。この夏、心に残る自分だけの1冊を見つけてみませんか。
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【小学校低学年の部】
つくしちゃんのおねえちゃんは、頭がよくてものしりの、じまんのおねえちゃん。4年生なのにピアノもうまいし、ぶあつい本も読めるし、お買い物のときの計算だっておかあさんより早い。でも、ちょっと怒りっぽくていばりんぼうで、いじわるなときもある。歩くとき、少し右足を引きずる。とてもがんばり屋。ときどきけんかもするけれど、全部ひっくるめて大すきなおねえちゃん。
毎日の生活の中で繰り広げられる、姉妹の5つの物語。
【小学校低学年の部】
ばあばはこのごろ元気がない。ケーキも焼かないし、お部屋もほこりだらけで、笑わなくなった。「じんせいから よろこびが きえちゃったみたい」とママは言う。
「よろこび」って、なんだろう?「すべりだいを ワァーイ!って すべるみたい?」「そうよ! すばらしく すてきな ワァーイよ!」とママ。
ばあばを笑顔にしてあげようと、ファーンは「よろこび」を探しに出かけ…。「よろこび」の意味を教えてくれる、あたたかな絵本。
【小学校低学年の部】
うちの家族には、みんなそれぞれ好きなことがある。絵を描く、虫の研究、音楽…主人公も好きなことを探すが、なにをやってもぴんとこない。
でも、一つだけ「これだ!」と思ったのは、数学。身の回りの数や形を見つけていろいろ考えることが楽しい。湖に石を投げ、同心円を見る。食べ物をどうやって分けるか…数学で楽しく世界を見る。
巻末の「数学ノート」は、「フラクタル」「軌道」など難しそうな数学の用語を絵と文で分かりやすく説明している。
【小学校低学年の部】
7人の子どもたちが、お寿司屋さんにやってきた。海から釣りあげられた魚や貝がたくさん。キンメダイ、アナゴ、ヤリイカを取り上げ、包丁でさばき、お寿司になるまでを写真で伝えていく。
さばいたアナゴは、甘辛い煮汁で煮て、すしネタにする。イカは、うでを持って内臓を引き抜き、皮をむき開いたら貝がらのなごりもでてきて、実は、イカは貝の仲間だとわかる。生きものが食べものになり、自分たちの体の一部になることが実感できる。
【小学校中学年の部】
4年生のたのちんたちのグループは「オリジナル図鑑」として「ためいき図鑑」を作成することになる。
人はどうしてためいきをつくのか、どんなためいきをつくか……たのちんの分身らしい「ためいきこぞう」の助けも借りて、みんなで調べ始める。グループの一人、保健室登校の加世堂さんが、自分の気持ちをみんなに伝えることができたり、「ためいきが、笑顔をつれてくることもある」という前向きな気持ちを発見したりしながら、図鑑を完成させる。
【小学校中学年の部】
もし、口にしたものがぜんぶ大好物の味になったら夢みたい?
ジョンはお菓子が大好きな男の子。お菓子ばかり食べて、ごはんをちゃんと食べないのでパパやママは心配でたまらない。ある日、拾ったコインで買ったチョコレートを食べたのをきっかけに、ジョンが口にするものはみんなチョコレートに!幸せいっぱいのジョンだったが、喜んでばかりはいられなくなる。甘いだけではないピリ辛の展開にどきどきはらはらする物語。
【小学校中学年の部】
インドのピプラントリ村の大理石工場で働くスンダルさんは、村が荒れ地になっていくことを憂いて村長になった。
翌年、娘を病で亡くしたスンダルさんは、村に女の子が生まれるたびに、111本の木を植えてお祝いしようと村人に話しはじめる。木の世話をし、18歳までの通学を両親と約束する。村では女の子の誕生は歓迎されず、学校には行かれなかったからだ。次第にその考えが村に浸透し、森からの産物が安定収入となり、美しく豊かな村に成長していく、実話に基づく絵本。
【小学校中学年の部】
アフリカ大陸では密猟によってサイが激減している。「薬になる」として角が高値で取引されるためだ。だが、そこに科学的な根拠はない。専門家は「あと20年でアフリカからサイがいなくなってしまうかもしれない」と懸念している。
現状を変えようと、さまざまな取り組みが行われている。母親を殺された子サイを保護する「サイの孤児院」や科学技術による「復活プロジェクト」、レンジャーの奮闘などをNHK記者が取材したノンフィクション。
【小学校高学年の部】
小学校5年のみずほの一家は、祖父母と共に二世帯住宅で暮らしている。月に一度の「いっしょごはん」の時間が、皆のつながりの場である。
ある日、みずほは家族の言動から異変に気付く。父に尋ねると、祖父の病気が進行しているが、祖父は入院治療を拒んでいるのだと知らされる。
祖父の余命を皆で支えつつ、みずほは祖父がつぶやいた「きょうわたしはりんごの木を植える」の言葉の意味を噛みしめていく。
【小学校高学年の部】
もうすぐ5年生になるゲイブリエルは、トレーラーパークに住む弱虫な少年。進級後、自分をいじめる上級生と同じ校舎になることを一番恐れている。
牧師の娘である親友のフリータと共に「こわいものリスト」を作り、困難を乗り越え、弱さを克服していく。頑張れば強くなれる、愛してくれる人がいれば、何もこわくないと。
二人を温かく見守る周囲の大人たちも、人種や生活等の違いを超えて力を合わせ、困難に立ち向かう。
【小学校高学年の部】
町のパン屋に生まれた田村さん。周囲から跡継ぎになれと言われ続けたが、はやりに合わせた菓子パンを作る職人は「にせもの」に思えてならない。
修行中のパン屋から逃げ出し、放浪の果てにたどり着いたのは、まき窯で焼く天然酵母の「ほんもの」のパン作りだった。だが丁寧に作ったパンは売れ残り、多くを捨てる日々が続く。迷い悩みながら、やっと実現したのが「捨てないパン屋」だった。
環境問題や働き方の見直しなど、社会問題にまで視点が広がっていく。
【中学校の部】
藤堂ミハイルは日露にルーツがある中学2年生。目立たず地味に、をモットーに、部活は科学部電脳班だ。
ある日転校してきたチリチリのカーリーヘアの女子、山口アビゲイル葉奈は、科学部に生物班を復活させる。見た目も行動もインパクトが強すぎる葉奈に驚き、ひかれるミハイル。
生物班の存続の条件として、学校は葉奈に研究発表を求めてきた。電脳班の協力を得て、期限までに完成できるのか。ユーモアあふれる成長物語。
【中学校の部】
誰もが一度はその作品を目にしたことのあり、海外でもファンが多く高い評価をうける、日本を代表する江戸の浮世絵師、葛飾北斎。そんな彼はどのように大成し、自分の画風を確立させていったのだろう。
才能が開花するまでの紆余曲折を経ながらの雌伏の期間、さまざまな流派に属しながらその良さを貪欲に吸収しようとする姿勢など、流派を超え、絶えず飛躍しながら死の間際までその一生を画業に捧げた北斎の意外な一面や、知られざるエピソードなどを垣間見ることができる。
【高等学校の部】
東京オリンピック2020のメイン会場となった国立競技場をはじめ数々の建築を手がけた著者が、建築家をめざすきっかけとなった代々木競技場、夢のアフリカ調査旅行、初めての建築依頼、中国での初建築「竹の家」など自らの体験とともに、建築にとって重要なことを語っていく。それは建築にとどまらず、すべての人にとって生きていく上で有効な要素を含む。
時に偉大なる先達に対しても厳しい目を向けつつ、自らの信ずる道を進んできた著者だからこその示唆に富む内容である。
【高等学校の部】
子どもの頃から生き物が大好きで、ショップで聞いたり図書館で調べたりして爬虫類などを飼育していた著者。中学では理科の教員に感化され試行錯誤で骨格標本をつくり、高校で大学の研究室の見学、アルゼンチンへの留学などを経験し、海洋大学への進学を決意。クジラ博士となるまでが語られる。
クジラを追いかけて世界中の海を航海して研究に没頭する姿から、研究の奥深さとともに子どもの頃の探究心が成長とともに深化していく様子が伝わってくる。
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