「2乗するとマイナスになる数」。それが虚数です。中学校までに習う“普通の数”の中には,そのような数はどこにも見当たりません。しかしそんな“本来存在しないはずの数”が,現代文明や科学に大きな発展をもたらしてきました。 たとえば,ミクロな世界を解き明かす「量子力学」という物理学の分野では,虚数の計算が欠かせません。さらに,私たちがくらす宇宙では,誕生時に「虚数時間」というものが流れていた,という理論も提案されています。 本書では,虚数について,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。虚数の不思議さ・面白さに,本書を通して触れてみてください。
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