名作に登場する空にまつわる美しい日本語に北斎や俵屋宗達などの絵や美しい写真などが添えられた、 子どものことばの力を育てる新シリーズ! 監修は国語辞典のレジェンド、37年間、辞書編集一筋の神永曉氏。
清少納言の『枕草子』にも登場する「あけぼの」とは どんな空の様子を表す言葉でしょうか。
「あけぼの」とは夜が明けようとするころのことを表しますが ほかにも「あかつき」や「東雲」などという言い方もあります。 日がのぼる一瞬を表現するだけでも数えきれないほどの豊かな日本語の世界。
言葉を獲得することは表現する力を大きく育むことにつながります。 シリーズ第一作は、自然を見つめる心も養うことを願って「そら」に まつわる「月」「雨」「雲」などの言葉を集めました。
そしてその言葉のイメージをさらに広げるビジュアル、 「雷鳴」には俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を添えるなど 美しい絵画や写真とともに、わかりやすく紹介しております。
日ごろ空や天気や時のうつろいを、様々な言葉で表現したり、感じたりしている私自身が、言葉の正しい認識を視覚的に再確認できる本でした。
これだけ豊かに空間を表現できる日本語の繊細さには、改めて感動します。
心も豊かになったような気がします。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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