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工場で生まれて、スーパーマーケットに運ばれてきたレトルトカレーたち。でも、ほうれんそうカレーのほうちゃんを買ってくれる人は、なかなか現れません。次々に買われていく他のカレーを見送る日々の中、ほうちゃんにある事件が起き……。「食品ロス」が起こる仕組みと、それを減らすために私たちができることについて学べる絵本です。
あまり売れそうにないほうれん草カレーからいろんなことを学びました。
試験的に出される新商品のカレーは、生き残りをかけた実験商品なのでしょう。
そんな商品を、スーパーでは目立つように工夫はするけれど、売れないものは売れません。
値下げ商品の仕組みは、賞味期限にもよるのです。
主人公のほうれん草カレーは、店舗から外されフードバンクに回されました。
身近で知っているフードバンクの品物について知ることもできました。
それでも次々とフードバンクに送られる商品に、問題も感じます。
商品の救済手段は、食品を買うお金を持たない生活苦につながるのです。
どうしてそのような貧困層が存在するのでしょう。
このことは、別の問題として深掘りする必要がありそうです。
問題は、フードバンクへ回らない商品、フードバンクでも行き場のない商品は、廃棄するしか行き場がないということです。
この絵本は、食品ロスを考えSDGsを考える絵本です。
軽いタッチで描かれているけれど、ちゃんと読み取りましょう。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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